フリーランスとして独立して1年経過して感じていること

フリーランスとして独立してから、ちょうど1年が経ちました。

この1年は、会社員時代には想像もできなかったような自由と責任の中で、自分の働き方や価値観を見つめ直す貴重な期間でした。
この記事では、実際に独立して良かったこと、そして後悔したこと(あるいは、なかったこと)を率直に振り返ってみたいと思います。

これから独立を考えている方の参考になれば幸いです。

目次

フリーランスとして独立して良かったと感じること

■ 会社の急な方針転換などに振り回されなくて済むようになった

会社員時代は、「この施策はやるべきだ」とか感じても、最終的な判断は上層部の意向次第。自分の意志で動いても、外的要因やトップダウンの判断により実行されないことも多く、モチベーションが下がる原因になっていました。

また、既存施策に関しても会社として取り組んでいたにもかかわらず、トップや外的要因の変化によって、突然ストップするといったことも少なくありませんでした。

一方で今は、クライアントが求めるものに応えることで対価を得る、という非常にシンプルな構造。
むしろ“振り回される”ことで仕事が生まれ、収入につながっているという潔さがあります。





■ 仕事量と収入が直結している感覚がある

会社員は、成果が出なくても毎月決まった給料が入りますが、フリーランスは自分のアウトプットがそのまま報酬に反映される世界です。

「貢献した分、一層仕事が増える」「契約が続く」「報酬が上がる」という感覚は、非常にわかりやすく、やりがいにもつながっていると感じています。

なお、収入は会社員時代よりも大幅に増え、手取り収入だと会社員の倍以上にはなっています。





■ 成果を出せば働き方は自由になる

働く場所も時間も、自分で決められるというのは、想像以上に快適です。
たとえば:

  • 午前中に集中して午後は自由に過ごす
  • 平日に休み、週末に仕事をする
  • カフェや旅先で仕事する

など、生活リズムや気分に合わせて働けるのが大きなメリットです。
ただし、成果を出した上で、クライアントの信頼を得られている場合のみ可能であることは要注意です。




■ 評価がわかりやすく、自信につながる

フリーランスの評価はとてもシンプルだと思います。
契約が継続されるかどうか、それがすべてです。

私はこれまで契約終了になったことはありませんが、周囲にはそういったケースも良く見かけます。
その中で、今も契約が続いているという事実は、自分への信頼や自信につながっています

また、私が仕事を獲得する上で心がけているのは、取れそうな仕事を取るのではなく、他の人よりも自分が胸を張って得意と言える領域のみで仕事を取ることです。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、紹介されたりする案件の中には急遽人手が足りなくなったなどの理由で、スキルや経験よりも、人数を揃えること最優先になっている案件も少なくありません。

そういった中で、フリーランスとして案件を探していると、なかなか良い案件に出会えず、上記の様な案件を選びたくなる時もありますが、その時にぐっと堪えることも必要だと感じています。





■ 会計や税務、会社設立・運営に関わる知識や経験の習得

私は個人事業主と法人の二刀流をしていますが、会計や税務の知識を習得することができたと感じています。
会社員時代は、経理の方針通りに経費や投資の費用処理をしたりするくらいしかなかったのですが、自身でその方針まで決めて、費用処理する経験は会社員だとなかなかできない経験だと感じています。

また、法人も設立したことによって、さらにその知識の幅は広がったと感じています。
ですので、法人設立を悩んでいる方は、知識や経験の習得するという目的だけでも、設立を前向きに検討しても良いかと思います。

箱さえ作ってしまえば、そこに何を詰め込むかは自分次第でもありますし、作った箱があることによって、新しい事業をやってみようかなという気持ちも湧いてきます。





■ 自分の判断で動ける喜びと責任感

クライアントの選定、仕事内容の選択、働き方の決定など、すべて自分の判断で決められることは、責任とともに大きな自由を感じます

実際に、理不尽で不誠実なクライアントとの契約を、自分から解約した経験は、自分のために正しい行動ができたと思っています。会社員だと、会社のために自身が犠牲になることが多々ありますが、この経験は、改めて現在は、「すべて自己責任」であることを実感した経験でもあります。

なお、契約を解除する場合、嫌だからすぐ辞めます!といったことはしないほうが良く、契約に基づいて、正しいステップを踏んで、戦略的に円満解約の方向に持っていくことを強くおすすめしますので、その点は要注意です。

いずれにしても、この1年は「人生を自分の手に取り戻した」という感覚を少しずつ得られた1年でした。

ただし、仕事を自身で生み出しているわけではなく、クライアントに依存している構造は、会社員と変わらない側面もあり、今後の改善ポイントです。








後悔していること

■ 正直、、、

1年間を振り返っても、独立して後悔した瞬間は一度もありませんでした。
むしろ「もっと早く独立していてもよかったのでは?」と思うこともあるくらいです。

ただ、完全に自分のコントロール下にない現在の仕事は、ずっと続ける仕事ではないと思っているので、そこに関しては考え、行動していかなければいけないと考えています。




■ ただし、孤独が苦手な人には注意が必要

私は気になりませんでしたが、仕事上、日常的に雑談できる相手がいない環境は、人によってはストレスになるかもしれません。

会社に所属していれば当たり前だった雑談や相談がなくなり、孤独感を感じやすい方は要注意です。
自分に合ったコミュニティや発散方法を見つけることが大切です。

なお、私の場合は、家族だけでなく、趣味を複数持ったりすることで、依存先を複数作るように心がけています







会社員時代を振り返って

会社員時代は、たしかに自分にとって、人生を豊かにするものではないと感じていたのは事実です。
その一方で、会社員時代に培ったスキルや経験が無ければ、今の仕事は絶対できないとも感じています。

そのような意味で、特に若い方に忠告したいことは、まずは会社員の時に自分がやり切ったと思える経験をたくさん積んでから、独立を考えるのが良いということです。

知識や経験がない人には、仕事は基本的に回ってこないですし、回ってきたとしてもすぐに契約終了になることが目に見えており、独立した後に辛い経験をすることになるかと思っています。

私が20代会社員の時は、ひたすら仕事をしていた記憶です。
(本当に良くないですが、法律を無視し、上司の忠告も無視して、残業200時間とか250時間とかしていました(40時間以上はサービス残業で)…)

もちろん、嫌々仕事をしていた訳ではなく、それが楽しくて夢中になっていたのはありますが、会社員時代に得た沢山の経験やスキルによって、転職もできたし、独立も今のところ上手く行っていると感じています。







まとめ

この1年は決して楽ではありませんでしたが、間違いなく「自分の人生を見つめ直す」時間になりました。
これからも、自分らしい働き方を模索しながら、一歩ずつ前に進んでいきたいと思っています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次