フリーランスは自由ですが、同時に弱肉強食の世界です。誰も守ってくれません。
私は、会社員として成果を出し、自分のキャリアを主体的に考えてきたからこそ、独立してもうまくやっていけていると思います。
逆に、会社員としてうまくいっていない人が独立しても、状況は好転しないのではないでしょうか。
この記事では、私の経験を踏まえて「独立に向く人・向かない人」の特徴を整理します。
フリーランス独立は誰でも成功できるのか?

フリーランスは自由な働き方ができる一方で、弱肉強食の世界です。
案件は限られており、常に競争が存在します。
そのため「独立すれば自由になれる」「会社が嫌だから辞めてフリーランスになる」といった動機だけでは、うまくいかないと思います。
大切なのは、会社員時代にどんな実績を積んできたか、そして自分のキャリアを主体的に考えてきたか。
ここが分かれ道になると思いますし、それが無かったら私も非常に苦労していたと日々実感しています。
独立に向かない人の特徴

指示がないと動けない(=トップダウンでの仕事しかしたことがない)
フリーランスは、自分で課題を見つけ、提案し、動かなければなりません。
指示があって初めて動ける人は、独立後に「何をすればいいのか分からない」と立ち止まってしまいます。
一方で、コンサルのような頭でっかちな提案でもダメで、採算感覚のある現実的かつ理想的な提案である必要があるので、それは事業にきちんと向き合って、事業を作り出したり、成長させてきた経験が無ければできないと思います。
会社に依存してキャリアを考えていない
会社がキャリアを用意してくれる、という意識のままでは独立は厳しいと思います。
社内での年功序列や人事評価に頼っていた人は、市場に出たときに自分の価値を示すことが難しいというか、そもそも価値が何なのかを考えることが難しいと思います。
会社に対して不満を言いがちで、自分で行動しない人も、独立には向いていないと思います。
成果に再現性がない
フリーランスは「再現性のある成果」を一人で提供する必要があり、成果の再現性に自信のない人は、自分の力で成果を出していない可能性が高いので、独立した後に苦労する可能性があります。
なので、偶然の成功や周囲のサポートによって成果を出した人は要注意です。
自分では自分の力で成し遂げたと思っている人も、実は違う可能性もあるので、客観的に事実を見ることが重要です。
独立に向く人の特徴

自分の強みを理解している
「自分はどんな場面で価値を出せるのか」を理解している人は、案件選びの基準が明確になると思います。
これが差別化につながり、弱肉強食の中でも生き残りやすくなるのではないかと、思っています。
付け加えると、強みがわかっていても、案件選びを間違えそうになる場面もあるかと思いますが、案件を選ぶ上では、あくまで自身の強みを発揮できる領域で、誰でも良いみたいな案件には参加すべきではないと思います。
会社員時代から実績を積んでいる
プロジェクトを成功させた、チームをまとめた、顧客から評価されたなど、会社員として客観的な実績を持つ人は強いと考えています。
なぜなら、フリーランスの契約者は、取引先の管理職である場合がほとんどなので、その人たちの考えを想像し、先回りすることができるはずなので、何を求められているかがクリアにわかるようになると考えているためです。
もちろん、案件応募する上でも、その経験が評価に繋がり、案件獲得に繋がるとは思います。
キャリアを主体的に考えている
「次にどう成長したいか」を会社に委ねず、自分で計画して行動してきた人は、独立後も環境に流されずに動けると思います。
キャリアを自分で設計してきた経験は、状況や外的環境を認識し、柔軟に行動できるはずなので、それがそのままフリーランスの生存力に繋がると考えています。
独立を成功させるためのポイント

「会社員の延長線上」で独立を捉える
独立はゴールではなく、会社員時代に積み上げてきたキャリアを「市場に出す」ステージだと考えています。
自身が主導して成果を上げてきているなら、会社員としてのその経験値が、そのまま独立後の成功率に直結すると考えています。
強みを活かせる案件を選ぶ
すべての案件を取りに行くことは難しいのは当然として、自身で選択肢を絞る方が、個人的には良いと思います。
転職においては、自身の幅を広げるために、幅広い案件に応募し、転職後に学びながら成長することも、許されるケースが多いと思いますが、フリーランスでは絶対にそうはなりません。
なので、自分の強みを最大限発揮できる案件を選ぶことが、継続と安定のカギになると考えています。
まとめ|独立は「逃げ道」ではなく「次のステージ」

- フリーランスは弱肉強食の世界。
- 会社員として成果を出せなければ、独立してもうまくいかない。
- 独立に向くのは「強みを理解し、成果を再現し、キャリアを主体的に考えてきた人」。
独立は会社員時代の延長線上にあり、逃げ道ではなく「次のステージ」だと捉えると良いと思います。
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